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トップページ>成年後見に関すること>成年後見人事例紹介>事例紹介4成年後見人事例紹介その4当事務所が扱った被後見人様の事例をご紹介します。但し、プライバシー保護のため、一部内容を変えて掲載しております。 本人申立てにより成年後見人に就任した事例 ご本人は53歳の軽度の知的障がい者。母と二人暮らしをされていました。 その母が亡くなり、長年会っていない弟との間で遺産分割協議が必要となりました。 弟とは何十年もあっておらず、このままでは母の相続手続きができないため、ご本人は支援者に手伝ってもらいながら、後見申立てを行い、平木司法書士が成年後見人に選任されました。 遺産分割協議と弟とのかかわり ご本人は、日常的な会話はもちろん、近くでの買い物は一人でもできます。 私がご本人の財産を管理する後見人であるということも分かっておられました。 後見人に就任後、ご本人の亡母の財産状況を確認した後、静岡に住んでいる弟さんに連絡をとり、母が亡くなったことを伝えました。 そのうえで、母は遺言を残しておられないため、今後遺産分割協議が必要であること。 ご本人が葬儀費用を負担しているため、これに関する費用については遺産の中から捻出することとし、残額を2分の1ずつ相続するという案で進めたい旨、弟さんに提案をしました。 弟さんは、この遺産分割協議については賛成してもらえましたが、そのうえで、ご本人を弟さんの家の近くに住まわせたい旨主張してこられました。 ご本人の話によれば、弟さんは30年ほど前までは兵庫に住んでいたが、母親やご本人にお金を貸してほしいと言ってきた過去があったこと。 それ以来ご本人や母に連絡をとってきたことはなかったことなどを聞き、弟さんとは今後も会いたくないと、ご本人から聞いたため、弟さんには、ご本人は弟さんの近くには住みたくないと言っている旨お伝えし、お断りしました。 ご本人様の生活状況 ご本人は、糖尿病を患っておられましたが、食事制限が難しく、いろいろと理由をつけてお金をもらっては、コンビニでから揚げを買って食べたり、お菓子を買ったりという生活を続けておられました。 そんな生活を続けた結果、何度も糖尿病の数値が改善するための入院を繰り返しておられました。 ただ、とても社交的な方で、近所を歩いていると必ず声をかけられ、仲良さそうにお話をされていました。 入院先の病院でも、患者さんや看護師さんと仲良くなっておられました。 最終的には長期入院が必要な状態となり、当職が後見人として関与してから7年が経ち、最後は病院で息を引き取られました。 ご本人の母が生きておられるころは、母の財布からお金をとっては、自分の好きな食べ物を好きなだけ食べていたようですが、当職が後見人に就任してからは、相談員の方を通じてお金を渡していたため、ご本人の好きなお菓子や食べ物は、ほとんど食べれなくなったようでした。 お金を管理している当職が訪問に行くと、いつもお金のことで「なぜ自分が好きに使えないのか」と怒っておられました。 ご本人の意思を尊重することは大切ですが、ご本人の身体のことを思い、がまんしてもらうということも必要です。 ただ、あまり本人の希望を聞かなすぎると、やはり問題だとも思います。 明確な答えを出せぬまま、行っていた後見事務でした。 〒550-0002 大阪市西区江戸堀一丁目23番26号西八千代ビル9階 (地下鉄肥後橋駅下車 土佐堀通 西へ徒歩5分 大阪YMCA会館斜め向かい) 平木司法書士事務所 司法書士 平木寛二 電話 06-6445-5767 |