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トップページ>成年後見に関すること>成年後見人事例紹介>事例紹介3成年後見人事例紹介その3 家庭裁判所からの推薦により、保佐人に就任した事例 ご本人(被保佐人)様は81歳。ご本人の夫が亡くなった後、脳梗塞を発症して入院。一人暮らしであったため、在宅での生活は困難と判断され、その後老人保健施設に入所。 財産管理は近くに住む長男が行っていましたが、長男には多額の借金がありました。 ご本人の年金も借金の返済と生活費に充てていたため、施設費用を支払えなくなり、他の親族が保佐申立てを行い、平木司法書士が保佐人に選任されました。 保佐人就任時のご本人の様子 ご本人は認知症とのことでしたが、自分が施設にいること、長男のこと、裁判所から何らかの手続きがなされているということはわかっている様子でした。 保佐申立ての際、家庭裁判所の調査官がご本人のもとを訪れた際、すべて長男に任せている。 長男にはよくしてもらっているといい、長男のことをかばっているようでした。 平木司法書士が保佐人に選任され、3カ月ほど経ったころ、ご本人から、「よその人(施設利用者)に見られるから、あんまり来ないでほしい」と言われました。 過払い金返還請求 長男は、ご本人名義で消費者金融から借り入れをしており、途中で返済が滞っていたため、当該会社から取引履歴を取り寄せました。 届いた取引履歴を法定利息に基づき再計算したところ、過払い金が発生していたため、即時訴訟を提起。過払い金利息も含め、50万円を取り戻すことができました。 世帯分離と介護保険限度額認定 ご本人は、長男と同じ住所に移され、住民票上同一世帯に入っていました。 ところでご本人の収入は、夫が亡くなったことによる遺族年金のみでしたので、ご本人だけの世帯にすれば、非課税世帯となります。 実際にご本人は施設で生活し、長男家族とは一緒に住んでいないため、世帯分離の届を行ったうえで、介護保険負担限度額認定申請を行いました。 その結果、老人保健施設への支払いが約半分の5万円となり、ご本人の収支が大幅に改善しました。 保佐人就任1年後のご本人の様子 ご本人からあまり来ないでほしいといわれた後も、1カ月に1回定期的に訪問していましたが、保佐人就任から1年が経ったころ、「次はいつ来るの?」と聞かれるようになりました。 ただご本人の話に耳を傾けているだけの訪問でしたが、訪問回数を重ねるごとに、ご本人にとって「味方になってくれる人」という認識をもっていただけたようでした。 当職が保佐人に就任してから、3年後、ご本人は眠るように突然亡くなられました。 亡くなる4日前に訪問したときは元気に話しておられたのですが・・ それでも苦しみながら亡くなられる方もおられるので、それよりはよかったのかなと感じています。 〒550-0002 大阪市西区江戸堀一丁目23番26号西八千代ビル9階 (地下鉄肥後橋駅下車 土佐堀通 西へ徒歩5分 大阪YMCA会館斜め向かい) 平木司法書士事務所 司法書士 平木寛二 電話 06-6445-5767 |